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RESONANCE ~共鳴 (2021年4月)

江戸時代の後期、高名な観相家、水野南北は食べ物で自らの運命を変えたことで広く知られている。しかし、若いころはチンピラで酒と博打に明け暮れ、とうとう18歳のころに大阪天満の牢屋に入れられることになる。その牢内であまりに人相の良くない人が多く、初めて人の運命と人相に興味を持った。出牢後、たまたま出会った人相観から顔に死相が出ていると言われ仰天する。そこで、死にたくない一心で銀鉄寺の高僧に出家を願い出でたが、その人相の悪さに体よく断られるも,しつこく食い下がったところ、「1年間、麦と豆だけの食事が続けられたら弟子にする」といわれ、堂島川で川仲士をしながら1年間麦と豆の食事を続けたころ、くだんの人相見に再び出くわすと、顔から死相が消えているばかりか、運勢が改善してしまっていることに驚かれる。こうした体験を経て、髪結いの見習い、湯屋の三助、火葬場の隠亡をそれぞれ3年間人の運命と観相の関係について研究し、やがて多くの弟子をもち、大成功を収めるのだが、その教えはというと、主に小食を勧める内容であった。つまり、小食が運勢の改善役立つことを自らの経験から説いたのである。しかし、江戸時代の教えがそのまま現代に当てはまるのか今では疑問を持つ人も多い。それは江戸時代と現代では庶民の食生活が大幅に変化してしまったからであるが、この腹八分目の教えと、咀嚼を組み合わせるとあらゆる慢性病に効果があるといわれている。一口の食べ物を40回を目安に噛むとアレルギーやアトピーの人であれば、1か月以内に身体に変化が現れる人もいる。