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RESONANCE ~共鳴 (2020年11月)

ヨーロッパ大陸に現生人類の祖先であるクロマニヨン人が登場するはるか以前、約20万年
前よりネアンデルタール人はヨーロッパで長いあいだ暮らしていた。体格はクロマニヨン
人よりも大きく、また脳の容量も大きく、筋肉質でその身体能力の高さから、小人数でも
大型の動物を狩ることができた。約10万年前にクロマニヨン人がヨーロッパに登場し、数
万年の間は共生していた時期もあったのだが、4万年前にはネアンデルタール人のみが絶
滅した。彼らが絶滅したのは、身体能力の高さがゆえに、少数でも暮らすことができ、そ
のため社会性に乏しくなり、共同体の人数を大きく維持することができなかったからだと
いわれている。
しかし最近、英科学雑誌ネイチャーに発表された研究で、ネアンデルタール人の遺伝子の
ある部分に、コロナウィルスに感染すると重症化してしまうコードが発見された。
そして、いま世界中で問題になっているのは、感染拡大と重症化なのだが、コロナで肺炎
が重症化してしまう人の中に、このネアンデルタール人の遺伝子を持つ人が多いことがわ
かったのだ。この遺伝子を持つ人の割合は、ヨーロッパやアフリカなどで約16%、インド
やバングラディッシュなどでは50%以上に達している。だが、日本人や韓国人にはこの重
症化する遺伝子を持つ人はほとんど存在しない。私たちよりはるかに頑健で、知性でも劣
らなかったネアンデルタール人でさえ、ウイルスには勝てなかったのかもしれない。

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